
FM番組「気分はアンダンテ」の取材で明治初期創業の「田井民芸」さんを訪れました。
ここは讃岐の伝統工芸「張り子の虎」の工房です。
製作工程を一つ一つ説明して頂きました。
基材は古紙を使います。木型に古紙をでんぷん糊で重ね貼りし、型を作ります・・。
古紙も明治の中期以前のものが良質で良いのだとか・・。それ以降はだんだんと質が悪くなってきているそうです。
膠(にかわ)です。ウサギなどの動物の骨髄で、胡粉と混ぜることで白色塗料として使うのです。この白色で「張り子の虎」のベースの色が塗られます・・。
膠を煮込むとこんな感じになります。(写真は冷えて固まった状態・・熱を加えると再び液状になります)
菅組のOBのお客さんでもある
田井艶子(つやこ)さんは、今年「伝統工芸士」に認定された田井民芸の五代目です。インタビューはFM香川千葉アナウンサー。
コチラは黄色の顔料。これも膠で解いて塗り重ねます。
こんな感じで仕上がっていきます。微妙な灰色は「油煙(ゆえん)」を使います。油煙とは蝋燭のすすと膠で作った墨のことで、これを使っているのは「張り子の虎」では田井民芸さんだけだそうです。
馬のしっぽです。
虎のヒゲになります。
完成品です。大小いろいろな大きさがあります。
お節句のとき鎧甲の脇に「張り子の虎」が飾られるのが慣わしですが、いまではそういうお宅もずいぶん減ってしまったようです。伝統技能を継承していくには新たな需要の喚起が必要なのかも知れません・・・。