塩塚高原の野焼き
2016年 04月 03日
ススキの群生する草地(そうち)は、かつて茅葺き屋根の材料などの供給源(採草地)として貴重な場所でした。茅場としての植生を維持するには火入れや刈り入れなど、定期的な人の介入が不可欠なのです。放置しておくと急速に森林に遷移してしまい草地としての生物多様性が失われます。野焼きはワラビやゼンマイなど高原に自生する山野草の生育を促すことにも繋がっていきます。
塩塚高原の野焼きは悪天候のため、2013年から3年連続で中止になっていたそうで今回が4年ぶりとのこと。幸運にも貴重な光景に立ち会うことができたのでした。