銀座の親和銀行東京支店。
白井晟一の数少ない作品の一つ・・。
そこには彼独特の哲学的空間が厳として存在します。
取り壊されたと聞きましたが、「まさか」・・親和銀行のイメージが私の中で大きく崩れた一瞬でした。
建築はそこに存在する瞬間から、必然的に社会的な影響力をもちます。
この建築に注がれた白井晟一の設計思想やその高いレベルの作品性を実現するための施工サイドのエネルギー、職人さん達の手の痕跡、ものづくりに向かう姿勢・・そんなことを思うと本当に残念ですね。
機能性は別にして建物そのものの耐久性という意味では、まだまだ数十年は充分にあったはずですから・・
長崎の
本店懐霄館はまだあるのかな?