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鯉(コイ)が生態系(エコシステム)に与える多大なる影響
ちょっと古いのですが、南部町のK原さんのブログでこんな記事を見つけたので下記に引用します。
これまで何度か書いてきましたが、コイは日本の生態系を破壊します。
ブラックバスとほぼ同類です・・・要注意です・・・
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記事pdf
2009年11月19日(木)朝日新聞 夕刊
コーナー名「環境エコロジー」

「放流コイ生態系に脅威
〜浄化・教育のつもりが…生き物駆逐〜」


身近な池や川で目にするコイが、
実は地域固有の生態系を脅かしている。
日本人に愛着のある魚として放流されてきたが、
ブラックバスなど海外からの外来魚と同様、
元々すんでいる生き物を駆逐するおそれがある。

研究者は、人の手で国内の他の地域から入ってくる生物を
「国内外来種」として問題視するが、
禁止する法律はなく、
愛知県や滋賀県などが条例で規制しようとしている。


〈〈〈 国内移入禁止法なし 〉〉〉

名古屋市昭和区の住宅街にある「隼人池(はやといけ)」で
10月末、水を抜く「池干し」があった。
ブルーギルなど特定外来種駆除が主な目的だったが、
参加者を驚かせたのは、
むしろコイの数とその大きさだった。
水が抜かれた池の底には、
水草は生えておらず、
1メートル近いコイがはねる姿ばかりが目についた。

名古屋市と市民グループが駆除した約490キロのうち、
ブルーギルとブラックバスは計74キロ。
残りのほとんどはコイだ。
色鮮やかなニシキゴイも多い。
地域の人が、池の賑わいにしようと
好意で放したこともあったという。
一方、モツゴやタモロコなど、
コイ以外の在来の小魚は約110匹しか見つからなかった。

同市生物多様性企画室の渡邉英之氏主査は
「愛着のある魚だからと放っておけば、
コイしかいない池になってしまう」と話す。

コイは雑食性で他の魚や貝、水草も食べる。
体が大きく天敵が少ないうえ、
汚れた水に強いため、
国際自然保護連合(IUCN)が生態系に影響が大きい
外来生物を定めた
「世界の外来侵入種ワースト100」にも選ばれている。

研究者らによると、
日本で放流されているコイのほとんどは、
品種改良などのために、
ユーラシア大陸産と在来種の遺伝子が混ざった飼育種だ。
日本在来のコイは、
琵琶湖北部などの一部でしか確認されていない。

また、日本魚類学会が10月に開いたシンポジウム
「国内外来種問題の現状と課題」では、
東大保全生態学研究室の松崎慎一郎特任助教が
コイの水生植物や水質への影響について報告した。

茨城県の霞ヶ浦で行った実験では、
コイが巻き上げる泥が水底に日光を届きにくくするうえ、
尿などの排泄物や植物プランクトンの増加で
水質を変えてしまう。
その結果、植物が育たなくなった。
生態系自体が変わり、元に戻りにくいという。

松崎特任助教は、
全国の多くの池や湖沼でも隼人池のようになっている
可能性を指摘する。

「水産放流に加え、
これまで子供の教育や河川をきれいにする運動の
象徴として各地で放流だれてきたが、
逆に地域の生き物に
悪影響を与える可能性を認識してもらうことが大切だ」と
話す。

だが、国内移入規制は特定外来種と異なり、
一部の希少種保護や防疫目的の法律しかない。
環境省は国内外来種を重要な課題としているが、
「税関で止められる外来種とは違って、
国内での移入を規制するのは難しい」と言う。


〈〈〈 愛知・滋賀・愛媛…条例で規制の動きも 〉〉〉

こうした国内の外来種を、
地域の問題と考えて規制に乗り出し始めた自治体もある。
愛知県は条例で、
「地域の在来種を圧迫し、
生態系に著しく悪影響を及ぼすおそれのあるもの」についての
放流を禁止するなどを規定している。

その対象種の一部を年度内に選ぶ予定で、
専門家による検討会では
コイやヘラブナなどが候補に挙がっている。

コイについては
「体が大きい分、バスやギルより、たちが悪い」
などと指摘された。
ただ条例に罰則がなく、効果は不透明だ。

滋賀県は2007年、
条例でピラニアなどの外来種とともに、
国内種のオヤニラミの規制の対象に指定した。
環境省のレッドリストでは
絶滅危惧種Ⅱ類に分類されるが、
もともと滋賀県にはいなかったためだ。

指定種の飼育などには届け出が必要で、
放流すれば罰則もある。
他にも、愛媛県や佐賀県などでの同様の条例がある。

日本魚類学会も希少種の保全のために行う放流については
「生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン」を
つくっている。

一方、市民レベルの放流とは別に、
漁業法では漁業者の採った分を増やすための放流が
義務づけられており、
全体を規制することは難しいという。

農林水産省の2008年の統計によると、
コイは年間162万匹が放流されている。

神奈川県立生命の星・地球博物館の
瀬能宏専門研究員は
「コイに限らず、地域ごとの自然の歴史を無視した放流は、
他の種との交雑や同じ種でも遺伝子撹乱を
引きおこすおそれがある。
本来の生態系を保全するためにも
放流は慎重にすべきだ」と話す。

(川田俊雄記者担当)
by th0031 | 2014-02-03 07:19 | ビオトープ | Trackback | Comments(0)
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