いよいよ解体が始まった観音寺一高の校舎。
先日、入学式の日にチョイと撮っておいた写真を公開します。
1960年代の「モダニズム建築」全盛時の建物です。
設計には大江宏氏も関わっていたと聞きました。
「日本的なるもの」の構造美やピロティ、そして杉板型枠のコンクリート打ち放しの表情(今は吹付塗料で補修されています)など一時代を築いたデザイン手法です。
一部壁のタイル貼り。
歴史を刻む汚れ方がシブイ。
コルビジェの「ブリーズソレイユ」の影響と思われるコンクリートの造形。
バルコニー面も今は吹付塗料で補修されてますが、以前は杉板型枠のコンクリート打ち放し。
中央の階段室廻り。
端部の階段室。
床は「テラゾー研ぎ出し」仕上げ。
今では見られなくなった絶滅危惧種の左官仕上げです。
真鍮目地で階数表示を塗り分けています。スバラシイ・・・
造り付けのベンチは座面は木製、基壇はコンクリートに「寒水石洗い出し仕上げ」。
廊下。
教室の入り口扉。
錠前が真鍮でシブイ。
こちらもシブイ真鍮のドアノブ。
視聴覚室。
音楽教室。
トイレの手洗いもなんと現場テラゾー研ぎ出しで仕上げられています。
素晴らしい左官の技術ですね。
鏡には「大阪屋」の文字も。
さらば観音寺第一高等学校校舎・・・・